新しい週が始まりましたね。
どんな様子でしょうか?
今日は、4月のビリーフリセットワークWSのワークから、一緒に考えましょう。
さて、頑張り屋の子どもって、どう思いますか?
いいことですよね?
私も、うちの子が、なんに対しても一生懸命やる子どもだったら、嬉しいですよ。
苦しくても、何があっても、頑張る子、そんな子どもになって欲しいって思います。
なんでも一生懸命にやること、って素晴らしい。
どんなことがあっても頑張れる子どもになってほしい。
素晴らしくて、望む姿だからこそ、私たちお母さんは、そんな子供になることを求め
途中でやめちゃったり、サボったり、学校へ行かなくなった子どもを許せなくて怒ったり、怒鳴ったり、脅したり、言うべきではないことまで言ってしまったりします。
私も、そんなことは当たり前だと思ってたし、それどころか、それが子どもにとっていいことだとか、成長するために必要なことだ、と思いこんでいたから一生懸命でしたね。
でも、それではどんどん子どもと気持ちが通わなくなり、
子どもが自信がなさそうで、学校へ行けなくなったり、外に出られなくなったり
学校や家で「どうしたらいいんだろう?」と真剣に悩むような問題が起こってきたりして
私たちは、本を読んだり、親子関係の勉強したりして、少し考え方を変えます。
すると、「子どもは、私と違う人格だから、認めてあげよう」とか
「子供の気持ちを尊重しよう」とか、思うようになり、頑張ります。
もちろん、それでずいぶんうまくいくようにもなる面もあるのだけど
頭でわかっても、どうしても認められない、怒る、イライラするとか、
「いや、それを子どもに言ってはいけない!!」と、我慢する、
我慢して、我慢して、爆発しちゃったり
今度は、そういうことが起こってくるなぁと思います。
ビリーフリセットを学ぶとね、何か上手くいかない時、苦しいな、と思うときに、「それってどんなビリーフがあるんだろう?」って考えることができるようになるんです。
今回ビリーフリセットワークWSで、私のビリーフリセットワークを受けたRさんは、中学生と高校生の息子さんのお母さん。
やはり同じようなことで悩んでいらして、親子ビリーフリセット初級講座を受講されました。
受講中、ワークの中で一緒に出したビリーフが「期待に応えないと、いる価値がない」
どうでしょう?このビリーフ。
ちょっと重いんじゃない?
どんなに自分のことを否定してるの??って思うかもしれませんね。
でもね、実は、私たちの「べき・ねば」の元にあるビリーフって、このくらい重く自分のことを否定してるのですよ。
だから、こんなにも手放せないの。
このビリーフを持っているから、Rさんは、周りの人から「期待されている」ことに応えなければならない。
常に、前を向き、頑張らなければならない。
だから、ゆったりと過ごすことができずいつも気持ちが落ち着かない。
というしんどさを抱えていらっしゃいました。
そんなお母さん、結構いらっしゃると思います。
私ももれなくそう!
そして、Rさんは自分の生育環境に問題があったとは思えない、愛情を注がれて育ったと感じているので、幼い自分がこのビリーフを持ってしまったんだという、ビリーフの理論がよくわからないなぁ、という気持ちであった、ということも、今回のポイントかな、と思います。
それでは、そんなRさんの感想をどうぞ。
(他の方の参考になれば、喜んで!と了承を得ています)
1.最初の悩みや今までの状況
周りの人から「期待されている」ことに応えなければならない。
常に頑張らなければならない。
だから、ゆったりと過ごすことができずいつも気持ちが落ち着かない。
それが自分の性質だから仕方がないと思っていた。
子供のことが信じきれない自分が嫌。
2.ビリーフ
「期待に応えないと、いる価値がない」
3.ワークで分かったこと、気づき
自分が周りからの期待に応えたい、認められたい、と思って頑張っているのは良いことだが、常に心にゆとりがなく、自分を苦しめているのはよくない、と思っていた。
でもそれが自分だけの問題ではなく、他人にも「期待に応えろ」と要求する気持ちがあったことに気づいて衝撃的だった。
特に我が子には、「私と同じくらい頑張るのは当たり前なのに、全然できていないね」と心の底では思って接していたことに気づいた。
頭では「子どもも人格を持った1人の人間として尊重しなくてはならない」と分かって接していたつもりだったけれど、ワークの中であかりさんの質問に答えていくと、子どもにも期待し、それに応えないのは悪、いる価値がない、という酷いことを思っていたことに気づいた。
「期待」が何なのか分からないから、他人と比べることで優劣を判断していたし、達成していない人を軽んじて安心したり、できている人を羨んだんり妬んだりしていたのだということにも気づいた。他人を気にしすぎてしまう自分が嫌でモヤモヤしていたのはこのビリーフのせいだったと分かった。
自分の生育環境は悪くはなく、愛情を注がれて育ったと思っているので、小さい時の自分がこのビリーフを持ってしまったことが最初は全然わからなかった。プレッシャーを親から与えられたような記憶もなかった。
椅子のワークで、小さい自分になって隣の椅子に座りなおし、母親が後ろにいて、という設定に、初めは「なんだろう?きっと何も感じない。あかりさんにも他の参加者にも申し訳ないかも。」と思っていたが
あかりさんの問いに答えているうちに、
「母親が喜ぶように頑張らなきゃな、期待されてるのは辛くはないしむしろ嬉しいし、とにかく頑張らなきゃ」
「父親にも認めてもらえるな。頑張らないことは考えられないな」
「頑張っているからこそ、私はいる価値があるんだ」
「こうやって頑張る自分が好きだな」と
思い込んだ小さい自分がいることを感じた。
すごく不思議な感覚だった。
親は、私がこんな風に思うことを望んでいたわけではないのだろうけれど、小さい私は勝手に思い込んで、それが今も私を縛り付けて苦しめていることが驚きだった。
そして、私がこのビリーフを持っていることで、我が子はどんなビリーフを持つだろう?
頑張れない自分は価値がないからと、もっと頑張るか、もしくはあきらめて自己肯定感を持てないか、とにかく自分らしくのびのびと生きることはできなくなってしまうのではないか?
私が望むことと真逆の結果になってしまう、と恐れを感じた。
ワークが進み、とにかく頭でいろいろ考えるのはやめて、あかりさんの言葉に耳を傾けると、「期待」ってそもそもなんだ?私がいる価値と関係なくないか?いる価値っていうのもなんだかおかしい。
素のままの正直な自分でいるほうがずっと自然でいいし、自信も持てる。
だって
私は私で、この世に一人しかいない唯一の存在なんだから。
誰かの期待に応えたり、誰かに価値を与えられたりする存在ではない。
私は私を生きる。それでいい。
そんな風に心から思えたのが、本当にすごく驚きで幸せでした。
5.終わった後、生活の中で変わったこと
今までは、夫は子どもたちに何か問題が起こると、私が甘いからだ、自分が子どもたちをしつけようとするのを私が邪魔するからだ、とよく私のせいにして喧嘩になっていたが
ビリーフリセットの翌日に、夫が、「自分が失敗したのと同じ失敗を子どもたちにはさせたくないって思っちゃうんだよね。違う人格なのにな。」
「言葉遣いが悪いのは自分に責任があるなって、それは直さなきゃなって思うわ。」などと言い、
私も「これからあの子たちが大人になっていろんなことがあると思うけど、本当に大変な時に、親に言っても叱られるしがっかりされるから言えないわ、じゃなくて、まず親に相談してみようって思ってもらえるような関係を築きたいんだよね、私。」とか、
なんだかこんな風に子どもたちについていい感じでじっくり話すのは初めて?って感じで驚きだった!
私が意識的に何かを変えたわけではないのに…不思議すぎます。
そして、子どもたちに対する夫の言動も態度もすごく変わった。怒鳴ったり怒ったりがなくなった。私に対しても言葉が優しくなり、存在を尊重してもらえているような気がする。
息子たちとは、特に下の子と一緒に料理をしたり、学校であったことを話してくれたりと近づけた感じがする。
今まで私はとにかくあれもこれもしなきゃといつも思っててイライラしてて、家族内で何かが引き金になって自分を制御できずに大きな声で怒ることが多かったが、
何かに追われてイライラしなくなったし、腹が立つことがあっても、あー、これに腹立ったんだよね、それは仕方ないわ、私。となんとなく客観視できるようになってきた。
大きな声で怒ってしまっても、「だって〜が腹立つんだわ!」と言っているので、それに対するコメントが返ってくるから、怒りが持続しなくなった(笑)
そして、これ、そんなに怒らなきゃならないことかな?と考えられるようにもなった。
仕事に関しても、闇雲に頑張るのではなく、優先順位を決めて取り組み、たとえ大変でもこれを今頑張るのは自分が目指したいもののため、という具体的な意識が持てているから以前より楽しい。
そして、自分の成長を感じられ、自分に優しくなったし、自分を認めてあげられるようになったと思う。
6.望月あかりのカウンセリングについて
あかりさんに対しては全幅の信頼を寄せているので、もうありのままの私を委ねようと思ってセッションに臨みました(笑)。
カウンセリングしていただけて本当にラッキーでした。
頭で考える私が出てきても、「違ったらなんか違うって言ってね」「まあ、とにかく、大丈夫だから」と安心させてくれて、心で思う感じになれました。
私の言葉を適切に変換してくれて、話しているうちに隠れていたり隠していたりしていたものがどんどん深いところから出てくるような不思議な感覚でした。
椅子のワークは本当に不思議で、肩が重く、息苦しい感じになったりしました。
小さい自分の気持ちを感じて、健気な子どもの自分を心から愛おしく思えました。
7.ビリーフリセット®ワークってどんなセッション?
自分の潜在意識を体と心で感じられるすごいセッションだと思います。
全く気付いていないうちに負っていた傷に気付けて癒すことができた感覚です。
自分の母親や父親、夫や子どもたちに対する愛情も再確認できて深まった感じです。
ワーク前にはこのビリーフは手放せないかもしれないと思っていたのに、最後の方には「期待」とか「いる価値」とか、そんな言葉自体がおかしく思えて笑ってしまったのが本当に驚きでした。
あかりさん、同席してくださった皆さん、心から感謝です!!!
ありがとうございました。
Rさん、丁寧なアウトプット、ありがとうございました。
このビリーフリセットワークも、全お母さんに中継したいくらいのセッションだったので、こんなにも鮮やかに表してもらえて、とても嬉しいです。
そして改めて、Rさんが、小さい時からどんなに頑張ってきたかがわかり、ハグハグしたくなるし、
だからこそ、一生懸命の子育てが、少しずつ違ったものになってしまう
そのどうしようもなかった苦しさを感じます。
「期待に応えないと、いる価値がない」
このビリーフが笑っちゃうくらいになってリセットされたその後
「期待に応えても、応えなくても、いるだけで価値がある」んだから、その存在としての現実が現れてきてご主人やお子さんに変化があったこと。
それはもう、びっくり!!そして、嬉しいよね〜。
Rさん、今回ワークを受けてくださって、ありがとうございました。
もう、この感想だけでも、語りたいポイントがたくさんあるくらい、一生懸命なお母さんだからこそ持ってしまい、子育てが苦しくなってしまうビリーフ。
いかがでしたか??
今、あなたを苦しめている元にある「ビリーフ」もまた、考えてみてくださいね。
今の苦しい状況は、あなたの内面の苦しさを教えてくれているだけ、ともいえます。
それをリセットして、本来の自分に戻り、次の新しい関係を作っていけるあなたになっていけますからね。
いつも応援しています。
それでは、今日も自分に一番やさしく、素敵な1日を。
望月あかり