認定カウンセラー詳細 松野 たか子

親子ビリーフリセットカウンセラー紹介

養成講座(親子ビリーフリセット講座)とファミリーワーク講座を修了し、親子ビリーフリセット認定試験に合格した人たちです。 お母さんの生きづらさや子育ての苦しさに寄り添うだけでなく、その根源的な解決のためのセッションができます。

松野 たか子

親子ビリーフリセット・シニアカウンセラー/薬剤師/自然農/通信制高校2年男子(不登校経験)中学年3年男子、小学6年男子(不登校経験)の母

ほんとうの自分とつながる道案内人
~感情を大切にすることが自分を大切にすること~

3人の男の子の母親。
製薬会社で研究員として勤務後、薬剤師に転身し約20年。

長男が不登校になり自分が崩壊。どうしたらいいのか彷徨っていたとき親子ビリーフリセットに出会う。

セッションを通じて、小さい頃から自分の感情をおさえてきたことを知る。抑えてきた未完了の感情を感じ直すことで癒される体験をして、ありのままの自分を取り戻し、ありのままに生きる我が子たちを受容する。
 
感情に深く興味をもち、探究を続けている。考え悩むとき、からだは緊張し、しなやかな感性・感情がわからなくなっている。
身体や感情にはたらきかけ、ありのままの自分につながりなおすセッションや講座を提供している。

私の子育てストーリー

親子ビリーフリセットに出会った当時、中2長男が不登校、小5次男は学校大好き、小2三男は登校渋り。

私は小さい頃から、両親の言うことをよく聞き、「いや」「やりたくない」などの感情を抑え、健気に笑顔で頑張っていた。その頑張りは、人生をよりよくドライブすることに役に立ち成果も出し、人との関わりの中では長所として発揮されて素晴らしい友人や仲間との出会いへ導いてくれた。人生の財産となっている。

この価値観で生きるのが苦しくなったのは、特に母親となってから。そして、長男の不登校をきっかけに崩壊する。思えば、長男はその価値観で生きるのは息苦しいよ、違うよ、もっと自由に生きていいよ、と身を張って教えてくれていたのかもしれない。

長男は幼少期から好奇心旺盛で、やりたいことに夢中になり、妥協せず満足するまでやり続ける。やりたくないことは「嫌だ!」と主張する。全く悪いことではなく、素晴らしいこと。

しかし、我慢して頑張っていたわたしは「こうすべき」「こうしなければならない」という思い込みが強く、枠からどんどんはみ出していく問題行動のように捉えていた。枠を大きくしつつ受け入れようとしてきたが限界。「この子にはどうして言葉が届かないのだろう?」「なぜ言うことを聞かないのだろう」と怒りが抑えられない時がしばしばあった。

「私が母親でなければ、この子はもっと伸び伸びと育つのではないか?」と自由に育てたいわたしと、無意識に枠にはめようとするわたしの葛藤で、子育ては常に自分とのせめぎ合いで心から楽しめなかった。

長男が不登校になったとき、頑固で我が道をいく息子を守りきれなかったと、自分を責め、後悔ばかりしていた。笑顔でうつる息子の写真を目にすると涙が溢れ、切ない音楽は聴きたくなかった。毎日が辛くて悲しかった。夫と励まし合いながら一緒に乗り越えていきたかった。夫は頑張れない息子たちの姿にがっかりし、イライラして暴言を吐き、その後長男と断絶。他責が自責かの違いにすぎず、夫も私も子どもの想いに寄り添えてなかった。

息子にとっては、自分を認めてもらっていないというメッセージとなって伝わっていたに違いない。登校しぶりの三男が長男の二の舞になるのではないか?と未確定な未来のことを考えて不安になり、子どもを責めるような乱暴な言葉は状況を悪化させると恐れ、乱暴な言葉が出ると夫と子どものやり取りに介入してしまうことが続いた。
 
夫への愛が次第に薄れ、受け入れられなくなっていた。夫を労い感謝する妻になれない私を私が許せない状況だった。そのような自分で子どもの状態や夫婦仲をよい方向へシフトできないのは当然で、もはやどうしたらいいのかわからず途方に暮れていた。

ビリーフという概念を知ることで、私と同じように夫にも生きるために身に付けた価値観があり、それゆえに不登校の息子を受け入れられなかった、というカラクリを理解する。夫の中で起こっていることや気持ちが理解でき、否定感情が和らいだ。同時に自己理解が進み、自責の念も和らいだ。ビリーフという鎧を身にまとっているのであって、それは本来の私ではなかった。鎧を脱げば、本来の自分にもどっていく感覚をもつことができた。

ベキネバという思い込み、それも鎧。
「いや」と言ってはいけない、それも鎧。
よりよく生きるために大事だった。
それに気づき、使い分けることを知った。

「いや」という負の感情も私の大事な感情で、感じていいし表現していい。肯定と負の感情を正直に感じてそのまま伝え合う、それが嘘のない対話だと気づけた。負の感情をないことにすることによって、同時に喜びや望みもわからなくなっていた。自分がどう生きたいのか?を考えることなく、日常に埋没し、その日常も心から楽しくないし満たされない。自分の望みはなにか?どう生きたいのか?という問いを持つようになる。

自分の感情に気づいてくると、不思議と子ども達の気持ちも感じることができるようになる。他人の言動の裏にある本心に想いをよせるようになって、子供たちの言動に揺さぶられることが少なくなった。話す内容も変化した。

事情聴衆のように今日一日何をしてきたか?ではなく、どんなことがあって、どう思ったか?どう感じたか?どうしたかったか?その人はどう感じてそうしたかな?

自分のベキネバを躾として押し付けるような子育てから、気持ちに寄り添う子育てにシフトし、変な遠慮やどうせわかってもらえないといった諦めから、言っても大丈夫と思えるようになり、親も子もニーズを伝えるようになる。

「僕はこれ嫌だ」「ママはこう感じている」とお互いに伝えあっていい。相手がそれをどう捉えるかは自由で、その後どうするのかはあなたが決めていい、とお互いの領域が守られている。負の感情や肯定的な感情の両方を感じて表現できることが、精神的に安心をもたらす。そして、家庭が安心安全な居場所になっている。

感情を抑えてないことにしてきたことで、子どもの気持ちも夫も気持ちも、自分の気持ちも望みもわからなくしてきた。心と心で通じ合えず、表面的で分かり合えていなかった。

でも、わたしがわたしを取り戻し、気持ちを感じ正直にアウトプットし心穏やかに楽しくしていることで、夫も子どもも安心し、同じように気持ちを素直に見せてくれる毎日にありがたいなと感じている。

どんな感情もあっていい、感じていい。
どうしてそう感じたのか、その奥にある本当の思いに気づいていく。
想いを受け止めることが自分や相手を大切にすること。
過去や未来ではなく、今どう感じているか?今ここを大切にすること。
今を生きること。
今の積み重ねが、未来を創っていく。

ビリーフは鎧であって、本来のあなたでないから大丈夫。
本来の自分につながって、望む未来を生きることができる。

その一歩を一緒に歩んでいきましょう。

カウンセリングの特徴

ビリーフリセット® 心理学&ゲシュタルト心理学(トレーニングコース在籍)の要素を織り込んでセッションをしています。
言葉や気持ちの奥にある本当の想いに寄り添いながら、身体の感覚にも問いかけていきます。身体の感覚をとおして、ありのままの自分につながりなおすセッションを提供しています。

望月あかりからのメッセージ

ひっぱっていくカウンセリングスタイルよりも、穏やかに寄り添ってくれる月明かりのような存在。わかっているけどできない、
そんな風に自分を責めてしまう人にとって、この暖かなあり方は励ましになると思います。
ぜひ一度、優しい笑顔に会いに行ってみてください。

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